
タロットの1枚引きに慣れてくると、もう少しくわしく恋愛を占ってみたくなります。彼の気持ちや二人のこれからを知りたいとき、カードを何枚かの形に並べて読む方法があります。この並べ方のことを「スプレッド」と呼んでいます。
この記事では、恋愛を占うときに使いやすいタロットのスプレッドを4種類取り上げました。それぞれの並べ方と読み方に加えて、初心者がどの順番で覚えるとよいかもまとめました。スプレッドは本や流派によって並べ方や意味が少しずつ違います。ここで紹介するのは一例なので、自分の使いやすい形に合わせてかまいません。
恋愛を占うならどのスプレッドがいいか
先に、4つのスプレッドの特徴を表でまとめます。質問の内容と、自分がどれくらいカードに慣れているかで選びましょう。
| スプレッド | 枚数 | 向いている質問 | 難しさ |
|---|---|---|---|
| スリーカード | 3枚 | 二人の関係の流れ、今の状況の整理 | やさしい |
| 二者択一 | 5枚または7枚 | 告白するかしないか、AさんとBさんのどちらか | やさしい |
| ヘキサグラム | 7枚 | 片思いや復縁など、相手との関係を全体で見たいとき | ふつう |
| ケルト十字 | 10枚 | 悩みが複雑で、原因や心の奥まで見たいとき | むずかしい |
はじめての人は、スリーカードから始めるのがおススメです。枚数が少ないので、カード同士のつながりを読む練習になります。慣れてきたら二者択一、ヘキサグラム、ケルト十字の順に広げていきましょう。
カードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の合わせて78枚が基本です。覚えるのが大変なうちは、大アルカナの22枚だけを使って占う方法もあります。大アルカナの意味は大アルカナの意味の記事でまとめています。
スプレッドの前にやっておきたい準備

どのスプレッドでも、カードを並べる前の準備は同じです。次の順番で進めましょう。
- 質問をひとつに決めて、紙に書いておく
- カードを裏向きにして、両手で円を描くように混ぜる
- 混ぜ終えたら、ひとつの山にまとめる
- 山を3つに分けて、好きな順番でひとつに戻す
- 上から順に、スプレッドの番号どおりに並べる
質問は、行動につながる形にするのがおススメです。たとえば「彼と付き合えますか」より「彼との関係を進めるために、今の私にできることは何か」と聞きます。答えを受け取ったあとに、何をすればいいかが見えやすくなるからです。
カードを上から取るか、広げて直感で選ぶかは、本や人によって違います。どちらでもかまいませんが、毎回同じやり方にしておくと迷いにくくなります。
スリーカードの並べ方と読み方
スリーカードは、カードを3枚横に並べるいちばんシンプルなスプレッドです。それぞれの位置の意味は決まっていないので、並べる前に自分で決めておきます。恋愛でよく使われるのは、次のような組み合わせです。
- 過去・現在・未来:二人の関係がどう流れてきて、これからどうなりそうかを見る
- 現状・障害・アドバイス:今の状況と、うまくいかない原因、取るとよさそうな行動を見る
- 私の気持ち・彼の気持ち・二人の関係:お互いの気持ちのちがいを見る
読むときは、3枚を一枚ずつばらばらに読むのではなく、左から右へ物語のようにつなげて読むのがコツです。たとえば過去に明るいカード、現在に重いカードが出たら「最初は楽しかったけれど、今はすれ違いがある」と読みます。そのうえで、未来のカードを「このまま進んだ場合の流れ」として受け取りましょう。
1枚引きにまだ慣れていない人は、タロットの一枚引きの記事から始めるとスムーズです。
二者択一の並べ方と読み方
二者択一は、2つの選択肢のどちらを選ぶか迷っているときのスプレッドです。「告白する・しない」「彼に連絡する・待つ」のように、選択肢をAとBに分けて占います。
よく使われるのは、手前の真ん中に今の自分を1枚置き、左側をA、右側をBとしてカードを並べる形です。5枚で並べる場合は、それぞれの選択肢に「今の状況」と「選んだ先の流れ」の2枚ずつを置きます。7枚の場合は、そこに選択肢ごとのアドバイスを1枚ずつ足します。
読むときは、まず今の自分のカードで、迷っている理由を見ます。次にAとBの流れを見比べ、どちらが自分の望む形に近いかを考えましょう。どちらにも重いカードが出たときは、選び方そのものを見直すサインとして受け取るのもひとつの読み方です。
二者択一は答えがはっきりしやすいぶん、出た結果にしばられやすいスプレッドです。カードの結果は判断材料のひとつとして、最後は自分で決めるようにしましょう。
ヘキサグラムの並べ方と読み方

ヘキサグラムは、上向きの三角形と下向きの三角形を重ねた六芒星の形にカードを並べるスプレッドです。6つの角に1枚ずつ、真ん中に1枚の合わせて7枚を使います。相手がいる悩みを全体で見たいときに使いやすく、恋愛占いでよく使われます。
位置の意味は本によって違いますが、たとえば次のような割り当てがあります。
- 過去や問題の原因
- 現在の状況
- 近い未来
- まわりの環境や周囲の人
- 心の奥にある望み
- 取るとよさそうな方法
- 最終的な結果
読むときは、1〜3枚目の三角形で時間の流れを見て、4〜6枚目の三角形で環境や気持ち、取るべき行動を見ます。最後に真ん中の7枚目で全体をまとめましょう。7枚目だけを見て良い悪いを決めず、6枚目の方法とあわせて「どう動けばこの結果に近づくか」を考えるのがポイントです。
たとえば片思いの相手との関係を占って、2枚目に動きの少ないカード、5枚目に明るいカードが出たとします。この場合は「今は関係が止まっているけれど、自分の中ではまだ前に進みたい気持ちがある」と読めます。そこに6枚目のアドバイスを重ねて、次の一歩を考えていきましょう。
ケルト十字の並べ方と読み方
ケルト十字は、10枚のカードを使う代表的なスプレッドです。左側に十字の形で6枚、右側に縦一列で4枚を並べます。悩みの原因や心の奥まで見られるので、恋愛の悩みが複雑なときに向いています。
こちらも本によって番号や意味が違いますが、よく紹介される形は次のとおりです。
- 1枚目:今の状況
- 2枚目:1枚目に横向きに重ねる。今ぶつかっている課題
- 3枚目と4枚目:中心の左右に置き、過去と近い未来を見る
- 5枚目と6枚目:中心の上下に置き、意識している目標と、心の奥にある気持ちを見る
- 7枚目:右の列のいちばん下。取るとよさそうな姿勢やアドバイス
- 8枚目:まわりの人や環境からの影響
- 9枚目:望んでいることや不安に思っていること
- 10枚目:右の列のいちばん上。このまま進んだ場合の結果
枚数が多いので、最初は全部を一度に読もうとしなくて大丈夫です。まず1枚目と2枚目で悩みの中心をつかみ、次に3〜6枚目で時間と気持ちの流れを見ます。最後に右の4枚で、まわりとの関係と結果を確認しましょう。
恋愛で使うときは、5枚目と6枚目の差に注目すると気持ちの整理に役立ちます。頭では「彼と付き合いたい」と思っていても、心の奥では「傷つくのがこわい」と感じていることがあります。そのずれに気づくだけでも、次にどう動くかを考えやすくなります。
恋愛のスプレッドを読むときのコツ

どのスプレッドでも、読むときに気をつけたいことがあります。
- 結果のカードだけを見て、良い悪いを決めない
- 同じ質問を、気に入る結果が出るまで何度も引き直さない
- 出たカードとその読み方を、ノートに書き残しておく
- 相手の気持ちは決めつけず、ひとつの見方として受け取る
とくに引き直しは、迷いを大きくしやすいので気をつけましょう。結果が気になるときは、数日から1週間ほど時間を置いて、状況が変わってから占い直すのがおススメです。
もうひとつ、自分で読むのが難しいと感じたときの考え方です。スプレッドの枚数が増えるほど、カード同士のつながりを読むのは難しくなります。とくに自分の恋愛を占うときは、気持ちが入ってしまって、つい都合のいい読み方をしがちです。
そんなときは、タロットを使う占い師に読んでもらうのもひとつの方法です。同じカードでも、第三者が読むと違う見方が出てきます。電話占いやチャット占いでは、スプレッドの意味を説明しながら読んでくれる占い師もいます。占い師の選び方は占い師の選び方の記事で紹介しています。
よくある質問
初心者が最初に覚えるならどのスプレッドですか?
スリーカードがおススメです。3枚なので覚えることが少なく、カード同士をつなげて読む練習になります。慣れてきたら、二者択一やヘキサグラムに進みましょう。
逆位置は使ったほうがいいですか?
逆位置を使うかどうかは、人や本によって違います。慣れないうちは正位置だけで読み、カードの意味に慣れてから逆位置を取り入れるのもひとつの方法です。
同じ質問は何回まで占っていいですか?
回数の決まりはありませんが、短い間に何度も占うのは避けましょう。状況が変わったときや、数日から1週間ほど時間を置いてから占い直すのがおススメです。
スプレッドの意味が本によって違うのはなぜですか?
スプレッドは、占い師や研究者がそれぞれ工夫して伝えてきたものです。そのため、同じ名前でも番号の順番や位置の意味が違うことがあります。自分が使う形をひとつ決めて、毎回そのとおりに読みましょう。
まとめ
恋愛を占うタロットのスプレッドは、4種類を順番に覚えていくと無理がありません。スリーカードから始めて、二者択一とヘキサグラムに進み、最後にケルト十字に挑戦しましょう。どのスプレッドも、結果のカードだけで判断せず、全体の流れをつなげて読むのがコツです。
タロットは、相手の気持ちを言い当てるためより、自分の気持ちを整理するための道具として使いましょう。


